マンションの騒音問題はどう対応すべき?騒音対策について

マンションの騒音問題に巻き込まれたらどのような対応をしたらいいのでしょうか?分譲マンションの場合はすぐに引っ越すということができずに、お互いが被害者になってしまうことがあります。

もちろん、騒音を出しているほうがよくないとわかっていても生活をする上で音は発生します。

お互いが気持ちよく住むにはどうしたらいいのでしょう。騒音対策やクレームを言うときの方法などを紹介します。

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マンションの騒音問題はひとつではありません

騒音と一口に言っても、それぞれ音の発生の仕方、伝わり方が異なる場合があります。音の原因がわからずやみくもに対処しても、防ぎきれないことがあるため、それぞれの音の種類は知っておきましょう。

  • 足音や家具を引きずる音 …音が振動で伝わる固体伝播音
  • 人の声やテレビの音、BGM …音が空気で伝わる空気伝播音

空気伝播音の場合は比較的、対策をとりやすいですが、振動で伝わる固体伝播音を完全に防ぐのは難しいことがあります。

足音や家具を引きずって振動で伝わる騒音は階下だけでなく隣、上階に響くこともあります

足音はある程度生活音だから仕方がないとしても、走り回ったり取っ組み合いでもしているかのようなドタバタ音は本当にうんざりしますよね。こういった場合足音をたてている本人は自分の音が響いていることに

気づいていないか、子どもなので親が注意してもよくわかっていないなどの原因が挙げられます。

騒音の悩みのタネは空気伝播音か固体伝播音か、あるいは両方か、まず原因を特定して対策を練っていくようにしましょう。

騒音問題でとくに気になるもの騒音

騒音の元となる音には空気伝播音か固体伝播音の二種類がありますが、より人が不快に感じやすいのは空気伝播音だといわれています。

イライラしてもある程度の生活音は仕方がない

より耳障りに感じてしまうのが人間の声だと言われています。

それも怒っていたり泣き声だったりすると、関係ないのに嫌な気分にさせられてより不快感が増してしまいます。

子どもが騒いでいると親はそれを抑えようと注意しますが、皮肉なことに実は親の注意する声の方が響いている、うるさいなんてこともあるのです。

また笑い声や大勢集まって騒いでいる声、ピアノなど楽器の音、目覚まし時計や掃除機の音、スマホの着信音も騒音となりやすいです。これらは全て空気伝播音です。

しかし、飛んだりはねたり走り回ったり物を落としたり、家具を引きずったりという床や壁に衝撃が与えられて振動となり周囲に伝わる固体伝播音も同じく迷惑音です。

家の中でリラックスしている時に突然「ドンッ」と大きな音が鳴ったり振動になると、誰でもびっくりしますよね。心臓がドキドキさせられて不快な思いをします。ドアや引き戸、キッチン戸棚などを強く閉めたりする音も騒音として周囲に伝わります。

分譲マンションで騒音問題が起きてしまった時の対処方法

騒音に悩んだ時は、相手へクレームを入れることを考えるでしょう。
音の出所がはっきりとしているなら、つい相手へ直接言ってやりたくなりますが、トラブルの元になりますのでそれはやめておきましょう。

また壁を叩いたり、天井をつつくのもやめておいた方が良いです。感情的なやり方では騒音はおさまりにくいです。むしろムキになって更にうるさくしてくる人間もいるかもしれません。

引越しをしてきてしばらくしたら徐々に静かになっていくこともありますが、いつまで経っても改善されず、自分の精神や生活にも影響を与えてくるようなら臆せず不動産会社に相談しましょう。

何日の何時ごろうるさかったか、どんな音だったかというのを伝えましょう

この時入居者全員の部屋にチラシを入れてもらうのはあまり効果がありません。

全体に当てた内容になるので、ふんわりとしていてどこか的が外れている内容になりがちです。

そのため名指しでチラシを入れてもらうか、直接電話をしてもらうのが一番でしょう。

明確に「○日の○時ごろ、○○の音が響いていて苦情が入った」と伝えてもらった方が騒音を出している本人に改善してもらいやすいです。そもそも自分でうるさいかもと自覚できるタイプなら、最初から騒音を出さないよう気をつけているはずです。まず本人に自覚してもらうことが大事です。

マンションの騒音問題で対策したい事

自分が気をつけているつもりでも、自分を騒音を出してしまっているおそれもあります。騒音を気にしすぎるとだんだん身も心も磨り減ってしまうので、自分でもできる防音対策をしておきましょう。

壁に背の高い家具を置く

例えば隣室と隣り合っている部屋の壁には、背の高い家具を置くのが効果的です。

全く防げるわけではありませんが空気伝播音ならいくらか響きにくくなります。いっぱい本の詰まった本棚、洋服が詰まったタンスなどが有効でしょう。可能であれば隣室が近いところに寝室を配置しない方が良いでしょう。隣室と近い壁にベッドを配置してしまうと、隣の騒音が伝わりやすかったり、自分もいびきなどを気にしなければいけなくなります。部屋の配置と家具の配置を考えることが大切です。

音楽やテレビはイヤホンで聴く

大音量で楽しみたい映画や、遅い時間のテレビや音楽はイヤホンやヘッドホンを使うようにしましょう。

周囲がうるさくてどうしても気にしてしまう時にも気分転換になり有効です。あまり音を大きくして耳を傷めないよう注意してくださいね。

見ていなくてもBGM代わりにテレビをつけておくことが多いなら音量は小さめにしておくことをおすすめします。音楽やテレビを聴かない時は、耳栓やイヤーマフが手軽に使いやすいです。

防音材を使う

防音カーテンや、壁に貼るシート、防音吸収剤などを有効活用しましょう。相手からの音も伝わりにくく、自分の出す音も吸収してくれます。あまり強い効果は期待できませんが、何もしないよりは音を防いでくれます。

マンションの騒音はどこからなのかがわかりにくいトラブルにならないよう慎重に対応しましょう

隣室がうるさいと思ったら、実はそのさらに隣室が音の発信源だったり、階上がうるさいと思ったら実は原因は下の階だったということはよくあります。

これはコンクリートが音が伝わりやすく、またマンションの構造上空気が通る構造になっているため起きる現象です。空気を通って音を増幅させるため太鼓現象とも呼ばれています。マンションの騒音の発生源をわかりにくくしている原因の一つでもあります。

苦情を入れる時はどこから発生しているかわからないと伝えにくい

まずは音がどの方向から発生しているか、大きさ、時間帯、頻度をチェックしておきましょう。
騒音計を用意して、自宅内の複数の場所で計測して比較するのも、発生源を突き止めるのに有効です。相手のために騒音計を用意するのも癪ですが、2000円台から手に入れることができます。

音の出所がわかったら記録して、それを元に不動産会社に報告しましょう。