アパート退去時の立会いなしはダメ、退去時のトラブルを防ごう

アパートを退去する際に、大家さんから「立会いなしで」と言われたり、どうしても立ち会いができず自ら立ち会いなしを選択することもあると思います。

立ち会いなしに応じてしまうと、後でトラブルに遭う可能性もあるので、できれば立ち会うか、もしくは立ち会いなしに関してしっかり事前に話し合うことが大切でしょう。

トラブルを未然に防ぐためにも、アパートを退去する際は十分注意を。

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アパートを退去する際に大家から立会いなしと言われたがOKしてもいいのか

というのも、入居時に支払った敷金は退去時に契約者に返還されるものですが、退去時に部屋に傷がいついていたりヤニがひどく特別なハウスクリーニングが必要になる場合など、明らかに契約者側の管不足で補修作業が入るときは、その敷金から料金を引いて、残りの額を返還するという仕組みになっています。

後日敷金が引かれるケースもある

その傷や汚れなどの確認を立会い時に一緒に行い、双方納得のもとで敷金の差し引きが行われるのが目的なので、立会いなしで退去すると、後々管理会社から「傷やシミが発見されました」と言って改めて敷金が引かれたりするのです。

確認できなくなってからそのようなことを言われても、入居していた方としては納得できませんよね。

実際にそういったトラブルは珍しい話ではありません。

立会いなしは注意、アパートの退去時に多いトラブル

入居時に敷金を払う場合、契約金や最初の家賃などと合わせて払うため、敷金でいくら払ったのか覚えていない人がほとんどです。

そのため退去時にハウスクリーニング代でいくらか引かれても、実費がどのくらいだったのかピンとコない人がほとんどです。

壁紙の張替えなどは高額なハウスクリーニング

ヤニの付いた部屋は敷金がないと退去時の出費はとても大きい

このハウスクリーニングの請求で、退去時のトラブルが起こることもあります。

また、築年数が経っている物件に極稀にあるのですが、部屋の改修工事を行うのに入居していた人の敷金を使おうとする家主もおり、ハウスクリーニングの内容見積もりなどが出されず、特に説明もないまま敷金が引かれているというケースです。

用事があって立会いなしにしようと思ったが、他の人に頼んでアパート退去時の立会いをお願いするのは問題ないのか

結論から言えば、立会いを代理人に任せるのも後々トラブルになりやすいので避けた方が良いです。

代理人はそこに住んでいなかった人なので、傷や汚れの有無は確認できてもそれが契約前からのものなのか契約後のものなのかわかりません。

退去時の立会いは住んでいた本人が行うべきもの

ただし、入居時にシミなどを見つけていたとしても、契約者自身も住んでいるうちに忘れていることがあります。

できれば入居してすぐに見つけたシミや汚れ、傷などは、日付の分かるものと一緒に写真に撮るなどして記録に残しましょう。

携帯電話で撮影するのであれば、必ずプリントアウトし、契約時に部屋に置かれているファイルと一緒に保管しておきましょう。

とはいえ、すでに住んでいる部屋ならそれは不可能なので、次に引っ越したときの参考にして下さい。

アパート退去時の立会いでは何も言われず、後日指摘された場合は追加請求に応じなければならないのか

退去してからは追加請求が全くないのかと言うとそういうわけでもありません。

通常は管理会社の担当の人と借り主で退去時の立ち会いを行いますが、その後その物件の大家さんが立ち入りすることもあります。

ただし、このケースはほんとに稀であり、実際にはそのようなときには家主が追加分を負担することが多いです。

とはいえ全くない話ではないので、そうなった場合は退去時の契約内容をしっかり見直しましょう。

きちんと退去時に管理会社の人と確認していて、そのときに「これで確認は全部終わりました」という話になっていれば追加請求にも応じる必要がない場合も多いです。

トラブルが悪化する可能性があるので、くれぐれも直接家主さんと話し合わないようにしてください。

入居時が大切、退去時にトラブルに遭わないためにできること

とにかく入居時の状況の記録は大事なので、入居したときに気になった場所は全て写真に残しておきましょう。

心配でしたら何も無くても写真に残しておくと安心

特に立会いのときによくチェックが入り追加請求されやすい場所は、壁、床、水回り、換気扇です。

ヤニが壁に分かりやすくつくほどなら部屋にニオイも付いているはずです。そのニオイも請求の対象になります。

クロスの張り替えほどではありませんが自分で掃除しておけば敷金から引かれる事はありませんので、退去前に念入りに部屋中を掃除しておきましょう。